グラフェン応用製品の最新動向・・・グラフェンプラットフォームの低コスト化技術で市場投入拡大へ(2016/11/30)

 グラフェンはこれまで試験された中で機械強度が最も高い材料の1つである。破壊強度は鋼鉄の200倍あり、引張係数は1TPaである(標準的なピアノ線の引張強度は3000MPa=0.003Tpa程度*)。また、室温付近でのグラフェンの熱伝導度は約5000W/m・Kと高く、カーボンナノチューブ(CNT)やダイヤモンドの値を上回っている。単位重量あたりの表面積も、2500m2/g程度という巨大な値となる。こうした優れた材料特性を利用するため、グラフェンを材料表面にコーティングしたり、材料中にグラフェンを混合・分散させたグラフェン複合材料の研究開発が進んでいる。すでに市場投入の段階に入っているものもあり、今後は幅広い分野の工業製品にグラフェンが使用されるようになっていくと予想される。本稿では、グラフェンを使用した最近の応用製品事例を紹介する。 (続きを読む…)

名大、負の膨張率を利用した急冷処理によるグラフェン化に成功(2016/11/30)

 名古屋大学の研究チームは、SiC熱分解法で生成した炭素原子バッファ層を900℃から-196℃に急冷し、グラフェン化することに成功した。グラフェンの負の熱膨張率を利用する。急冷グラフェンは5×5mm2サイズの基板全体にわたって均一な単層・単結晶で、基板由来の歪みもない。正孔伝導が見られ、基板・界面層による電子のフォノン散乱が劇的に低減されるという。2016年11月8日付けの Physical Review Letters に論文が掲載されている。

バッファ層の急冷によるグラフェン化(出所:名古屋大学)

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浮遊グラフェンを利用した画像表示用ピクセルを開発…デルフト工科大ら(2016/11/30)

 デルフト工科大学と Graphenea の研究チームは、浮遊グラフェンを画像表示用ピクセルとして利用する研究を進めている。電子ブックやスマートウォッチ向けディスプレイへの応用が検討されている。2016年10月6日付けの Nano Letters に論文が掲載されている。

浮遊グラフェンによる表示用ピクセルのイメージ(出所:デルフト工科大学)

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