東大、曲げても性質が変化しないフレキシブル圧力センサーを作製(2016/01/29)

東京大学大学院工学系研究科の染谷隆夫教授、リー・ソンウォン博士研究員らの研究グループは、世界で初めて、曲げても性質が変化しないフレキシブル圧力センサーの作製に成功した。圧力を感知する素材にナノファイバーを使って、センサーの厚みを2μmまで薄くした。

NEDO、ナノ炭素材料の産業応用に向け新たな実用化開発に着手(2015/12/28)

NEDOは、ナノ炭素材料の産業応用に向け、新たな実用化開発テーマに着手する。革新的省エネ部材として、カーボンナノチューブ(CNT)を利用した構造材料用樹脂や水処理フィルターの新素材を開発する。さらに剥離グラフェンの量産技術開発により、高品質で安価なグラフェンの市場供給を目指す。

NEDO、ナノ炭素材料を用いた革新的省エネ部材開発への助成事業を開始(2015/06/30)

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ナノ炭素材料を利用した環境調和型エネルギーデバイスや超軽量導線など省エネ部材の実用化を加速するため、新たに6つの助成事業を開始する。

クモの糸にグラフェンやCNTの分散液を吹き付けると強度が最強に?(2015/05/29)

イタリアのトレント大学の研究チームは、クモの糸とグラフェンやカーボンナノチューブ(CNT)を組み合わせたらどうなるか試すために、グラフェンやCNTを分散させた水を生きているクモに吹きかけるという実験を行なった。

ライス大、グラフェン-CNTハイブリッド体を用いたフレキシブル色素増感太陽電池を作製(2014/11/28)

ライス大学の研究チームは、グラフェンとカーボンナノチューブ(CNT)のハイブリッド材料を用いて、フレキシブル色素増感太陽電池の新規陰極を開発した。白金電極の低コストな代替品として期待される。

AMOLFら、グラフェンナノリボンとCNTの光伝導特性を比較(2013/12/16)

 オランダ原子分子物理学基礎研究所(FOM-AMOLF)とマックス・プランク高分子研究所は、太陽電池や分子エレクトロニクスなどへの応用に適したグラフェンナノリボンの光伝導特性の評価を行った。2013年12月8日付け Nature Chemistry および同年10月4日付け Nano Letters に関連論文が掲載されている。

FOM、核融合炉研究用の大強度プラズマでカーボンナノ構造を生成(2013/12/05)

 オランダ物質基礎研究所(FOM)の研究チームは、大強度のプラズマ条件下でもグラフェンやカーボンナノチューブ(CNT)などのナノ構造が成長することを実証した。通常ナノ材料の成長に使用されるプラズマCVDより1万倍も強力な核融合炉研究用のプラズマを使用しても、ナノ構造の成長が可能であるという。2013年11月28日付けの Carbon論文が掲載されている。

ノースウェスタン大、CNT/MoS2を用いて電気特性調整可能なpn接合ダイオードを作製(2013/10/25)

 ノースウェスタン大学の研究チームが、カーボンナノチューブ(CNT)およびニ次元系材料二硫化モリブデン(MoS2)を用いたpnヘテロ接合ダイオードを作製した。原子レベルの薄膜材料でpn接合ダイオードを形成することにより、デバイス特性を電気的に調整・カスタマイズできるようになった。2013年10月21日付けの米国科学アカデミー紀要(PNAS)に論文が掲載されている。

ライス大とホンダ、放熱性の高いダイヤモンド薄膜/グラフェン/CNT複合体を作製(2013/06/05)

 本田技研工業の米国連結子会社 Honda Research Institute USA とライス大学の共同研究チームが、ダイヤモンド薄膜/グラフェン/カーボンナノチューブ(CNT)の複合構造体を作製した。熱特性に優れており、放熱材料としての応用が期待される。2013年5月28日付けの Scientific Reports に論文が掲載されている。  ダイヤモンドは熱伝導性が銅の5倍と非常に高いが、利用できる表面積が小さい。ダイヤモンド上にCNTを垂直配向すれば、微小な電子デバイス用の高性能ヒートシンクとして使えるが、これまでダイヤモンド表面はCNT成長基板には適していないと考えられていた。  研究チームは今回、グラフェンを中間媒介層として用いることで、ダイヤモンド薄膜表面上にCNTを成長できることを示した。ホンダのチームでは、標準的なCVDによって銅箔上に成膜した様々なタイプのグラフェンを、ダイヤモンド、石英、金属基板に転写。ライス大チームが、これらのサンプルを詳細に調べた。  その結果、CNTが良好に成長できるのは単層グラフェンの場合だけであり、表面に波紋(ripple)やしわ(wrinkle)が存在する場合が最も良いことが明らかになった。これらの欠陥があることで、空中を浮遊する鉄系触媒粒子が表面に捕捉され、触媒粒子を出発点としたCNT成長が起こるとみられる。グラフェン中間層は、触媒粒子の凝集を防ぐ働きをすることで、CNT成長を促進していると考えられる。  ライス大チームは、以前の研究において、グラフェンで被覆した材料を濡らした場合にグラフェンが抗酸化保護膜として働くことを見出している。研究チームの材料科学者 Pulickel Ajayan 氏は、極めて薄いグラフェンを被覆膜として用いることで、もとの材料の特性を損なわずに付加価値を付与できることが、グラフェンの大きな利点であると指摘する。このことは、グラフェンを用いることで触媒活性を損なわずに触媒粒子の凝集を防ぐことができることを示した今回の研究成果にもあてはまるとする。  テストの結果から、配向したCNTとダイヤモンドなどの基板材料に挟まれた状態でもグラフェン層は損傷せずに保たれることが分かっている。銅などの金属基板上では、ハイブリッド体全体が高い導電性を示す。グラフェン界面による材料のシームレスな一体化技術を用いれば、電気化学セルにおける活物質と集電体の間の接触抵抗を低くすることができるため、高出力のエネルギーデバイス開発などにもつながると考えられる。 (発表資料)http://bit.ly/19JYl6z

中国・浙江大、ヘリウムより軽い超軽量カーボンエアロゲルを開発(2013/03/24)

 中国・浙江大学の研究チームが、カーボンナノチューブ(CNT)とグラフェンを用いたエアロゲルを開発し、超軽量材料の世界記録を更新した。密度は0.16mg/cm3しかなく、ヘリウムより軽い。2013年2月18日付けの Advanced Materials に論文が掲載されている。また、2月27日付けの Nature にも同研究のレビューが紹介されている。  今回開発されたエアロゲルは、市販のCNTと化学処理された大面積グラフェンの複合材料であり、超軽量性に加えて-190℃~900℃と広い温度範囲で極めて高い弾性を示す。構造的には、CNTが肋材となって、グラフェンの壁を支える役割を果たすという。  最大で自重の900倍の油を吸収することもできる。有機物を高速で吸収する能力もあり、1グラムのエアロゲルで毎秒68.8グラムの有機物を吸収できる。このため、海洋での石油流出事故に使える可能性がある。その他、エネルギー貯蔵材料、触媒キャリアなどの材料にもなるとみられる。  従来のエアロゲルの製法としては、ゾルゲル法とテンプレート法がある。ゾルゲル法はエアロゲルを簡単に大量合成できるのが利点だが、制御性に問題がある。テンプレート法を用いると規則的な構造形成が可能だが、テンプレートの精密な構造・寸法が要求されるため量産性に問題がある。研究チームでは今回、エアロゲルの新しい製法としてフリーズドライ法を開発した。この方法では、CNT・グラフェン溶液をフリーズドライ処理することで、任意の形状に整形できるカーボンスポンジを得られる。テンプレートを必要としないため、エアロゲルの大きさは容器のサイズだけで決まる。容器を大きくすれば、数千cm3以上の大きなエアロゲルを作製することもできるという。 (発表資料)http://bit.ly/16QZSWZ

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